親子が育つ幼児教育

友の会 幼児生活団

-よく教育するとはよく生活させることである- 羽仁もと子著作集より

●全国友の会とは

全国友の会は雑誌「婦人之友」の愛読者の集まりです。 1930年、羽仁もと子の思想に賛同した女性たちによって生まれました。
キリスト教精神に基づく愛と協力をモットーに 健全な家庭をはぐくみ地域に働きかけ よりよい 社会を創りたいと活動しています。現在会員数は約20000人です。 

●全国の生活団へと展開

1939年自由学園幼児生活団創立後、全国各地にある友の会でもこの教育と同じ願いを持って幼児を育てたいという考えが高まり、自由学園の卒業生、友の会会員が協力して友の会幼児生活団を始めました。現在全国に12カ所の友の会幼児生活団(札幌、松戸、東京、横浜、名古屋、四日市、大阪、西宮、神戸、岡山、広島、熊本)があります。 小学校に入る前三年間の大切な幼児期に、団体生活と家庭生活を通して、子供たちが自らよい生活習慣を身につけ、心も身体もひとり立ちの基礎を築いていけるようにと願っています。子供たちは自分のことは自分で出来るように生活の基礎を身につけます。

●理念

その生活から良き頭脳をつくる
その生活から良き人情をつくる
その生活から良き手腕をつくる
その生活から良き健康をつくる
その生活から良き国民をつくる

昭和13年(1938年)に上記の5つのモットーのもとに幼児生活展覧会が開かれ、昭和14年(1939年)に幼児生活団が創設されました。

幼児生活団は、幼い子どもたちが日に日に伸びていく身体と心を、友だち同士、お互いに楽しく励み合う集まりです。幼い子どもたちは大きくなるにつれて、家庭の中にばかりいたり、ただ友だちと遊ぶというだけでなく、身体の上にも精神の上にもひとり立ちの用意をしなくてはなりません。
自分のことは自分でできるように、楽しみながら生活の基礎を身につけていく時であり、お母様からはなれて、友だちと友だちの中で元気に遊ぶ社会的な訓練を積んでいく時でもあります。正しい人になりたいという志も、この時期にはっきりしてきます。それらの大切な意味のある生活を、子どもたちは幼児生活団で一緒に楽しく励み合います。


学校に上がるまでのお子さんは、家庭の中で落ち着いて暮らすことも大切だと思っています。家庭は幼児生活団で約束したこと、また楽しく学んだことを考え直したり、実行していく大切な場ですから、ご家庭の協力は欠かせません。幼児生活団の教育は、子どもたちの生活を中心に、家庭と指導者がいろいろ研究し合い、協力し合って行なわれています。

●創立者のことば

創立者の羽仁もと子は、著書『おさなごを発見せよ』の文中で、
「どうすれば子供たちが真面目に育つか、その真面目な人格を基礎として、さらにその中に自由自在に目のきく働きのある頭脳(あたま)が出来てゆくか、縦にも横にも強く働く実行力が生まれてくるか。
 それはただ、子供自身がその生命(いのち)の中に、自分の生命を護(まも)り育てるために、なくてならない強い賢い力をさずかっているものであることを確信して、赤ん坊の泣き方にも幼児のまわらぬ口にそのおさない思いを語るときにも、それらによって、ほんとうに彼を知ることが第一です。あらゆる教育の工夫は皆そこから出てきます。
 われわれの幼児の教育も養育も、この趣意によって一貫されていることを忘れないようにしましょう。」
と書いています。この信念に基づいて幼児生活団は70年余を歩んで参りました。

●主な卒業生

自由学園、全国の生活団の卒業生には、ノーベル賞受賞者などさまざまな分野で活躍されている方が多数いらっしゃいます。